オンリー

 

 

 

　行ってまいりました。

 

　1週間前まではいろいろ状況を鑑みて行かないつもりでいたのですが、久しぶりにネット巡回していたら、某サークルさんが某シリーズの最終巻を出されたことを知りまして。

 

　……行ってみたらその本は売り切れてたり。

 

　いいんです……久々にデスノ本いろいろ買えたからいいんです……泣いてなんかいません……。

 

 

 

今日は

 

 

 

　メロの最後の誕生日ですね…。

 

　そう思うとなんともせつないけれど、それでも生まれてきてくれてありがとう。

 

 

 

 

　仕事やら体調やらで更新停滞気しております。

　年内はずっとこんな感じだろうと思われます。

　すみません。

 

 

 

２周年

 

 

　昨日は、Lの誕生日。（おめでとー！）

 

　そして当サイトが２周年を迎えた日でもありました。

 

 

　…………当初の予定では、１年で書きたいことすべて書いて幕を降ろすはずだったのですが。

　今のところ書けたのは、４、５割くらいかなあ。

 

　最近、好きなサイトさんがいくつも閉鎖されているのですが、その理由が「書(描)きたいことはすべて書(描)ききったから」という、私にはまぶしすぎるものばかりなのは何故ですか、ママン…！！

 

 

 

　……とりあえず、このままでは１０月に更新が一度も無いままになってしまうと、何か短編をアップしようと考えていたのですが、Lに関係ないネタばかりなので、「どーせだったら、Lに関係ある話にしたいよなあ……せっかく誕生日なんだし……」と思い、ちょっと迷ったものの、唯一の長編ネタに手を出してみました。

　この話はものすご～～～く大雑把なイメージはあるものの、書きながら組み立てていくことになりそうなので、「連載中」なんて一覧の方に表示されていますが、次にアップするのはほぼ書き上げてからになると思います…。

（だから一覧の方にも記載しておかない方がいいかな～とも考えたのですが……結局載せちゃいました）

 

 

　ひとまずの目標は、「３周年を迎えるまでには、書きたいことをすべて書き上げる！」です。

　よろしければ最後までおつきあいくださいませ～。

 

 

ハウライトパズル──序──

 

 

 

 

ハウライトパズル　　──序──

 

 

 

 

 

 

 

　影が、渡る。

 

 

 

 

　「──ねえ、知ってる？」

　「何を？」

 

 

 

 

　イギリスはウィンチェスター。

　その外れに静かに佇む養護施設。

 

 

 

 

　「ゆうべからワイミーさんが来てるんだって」

　「へえ！　久しぶりだね！」

　「じゃあ、あいつも来てるのかな」

　「あいつって？」

 

 

 

 

　草木は青々と繁り、気持ちのいい風が、それらとややクラシカルな外観を持つ建物のあいだをすりぬけていく。

　そしてその影もまた、その風と、やわらかい陽射しの隙間をくぐりぬけるように、音もなく渡っていく。

 

 

 

 

　「あいつだよ、あいつ」

　「ぎょろ目で猫背の、変なやつ」

　「一応、ワイミーさんの付き人ってことになってるらしいけどさ」

　「あれでも、ハウスの卒業生なんだろ？」

　「ハウスが『今の』ハウスになる前のね」

 

 

 

 

　広大な敷地の

　だが、世界の片隅の

 

　どこか時が止まったような

　どこか未来へ早送りされてしまったような

 

　そんな場所の一角を

　急ぐでもなく

　ゆるやかすぎるほどでもなく

 

　おのれ自身が一陣の風であるかのように、ただ飄々と、影が渡っていく。

 

 

 

 

　「落ちこぼれで結局なんの仕事にもつけなかったから、付き人ってことにしてワイミーさんが面倒見てやってるんだろ」

　「優しいからな、ワイミーさん」

　「『前の』ハウスの出身者なら、ワイミーズ・ネームは無いんだな。……なんて名前？」

 

 

 

 

　影が、渡る。

 

　ひょろ長い、猫背の影が。

 

 

 

 

　「たしか、エラルドなんとか」

　「ローライト、じゃなかった？」

　「そうだそうだ。──でも、僕らはこっそりこう呼んでるんだ」

 

 

 

 

　「ERROR──『エラー』って」