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非公認Fanブログ。今さらデスノ語り。二次創作小説もちょっぴり。(カテゴリの小説&小ネタ一覧からどうぞ)
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 月について語ってます。
 そんなにきついことは言ってない……ハズ。
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 デスノではよく、「月(キラ)とLとでは、どちらが善でどちらが悪か」みたいな議論や考察を見かけたりするのですが。
 私自身は、月は善か悪かで表現できるキャラではありません。
 端的な言葉で彼を表すなら、「罪と罰」だと思います。
 
 
 
 優秀で非の打ち所の無い──と当人も周囲も思っている──少年が、退屈しのぎという軽い気持ちから殺人を犯した……。
 そのとき彼の心を占めたのは、後悔でも罪悪感でもなく、「叱られる」「罰を受ける」という恐怖だったのではないかと思います。失敗らしい失敗もなく、叱られる経験もほとんどないままに成長した子供にはありがちな傾向ですが。
 強気な月が、やって来たリュークに「僕はどうなる?」と訊いたり、「家から小火が出るのと死刑になるの どっちがいいか さ」などと度々死刑(=罰)にこだわっているのが不思議だったのですが、そう考えると自分的には腑に落ちます。
 
 
 また、罰に対する恐怖だけでなく、
 
 完璧な自分が大罪を犯した
             
 完璧でなくなる
             
 アイデンティティの崩壊
 
 ──的な恐怖もあったのでしょう。
 
 
 だからこそ月は自身の失敗(=罪)を認めるわけにはいかなかった。
 だからこそ月の罪を誰も責められない世界を作ろうとしたのだと思います。(どーも彼の『神』の認識というのは、「誰よりいちばん、王様よりえらいひと」「誰も逆らえないひと」程度でしかないような……)
 
 けっこう調子に乗りやすい面もあるようなので、「優しい人間だけの世界」とか言っているうちに、自分でも思い込んでしまったところもあるのでしょうが、正体を暴かれた際の狼狽ぶりから見るに、たとえ無自覚であろうとも、他の誰でもなく月自身が、自分が神でもなんでもない、ただの罪人であることを、心の奥底ではわかっていたんだろうなあと思いました。(思い返せば、しょっちゅう「僕は神になる」とは言っていましたけど、「僕は神だ」とは言ってないんですよね……)
 どんなに幼稚だろうとゆがんでいようと、考えに考え抜き、これしかないと覚悟を決めて我が道を進んでいたのなら、正体をさらされたくらいであそこまでうろたえることはなく、あんな開きなおりの果てではなく、その時点で堂々と自説をぶちあげるだろうと思うのです。
 
 
 
 そんなこんなで、月への私の印象は「不運な子」ですね。
 
 デスノートを<あの時点>で拾ったこともそうですが、もともと優れた容姿や才能を持っていたことも、すべてが悪い方に出てしまったのだな、と。
 せめて<あの時点>ではなく、もう少し成長した時点でデスノートを拾っていたら……挫折やどうにもできない失敗を経験した後だったら……自分も罪を犯す弱い人間であることを自覚できた後だったら……。
 そんなふうに思う反面、よく言われるように「大人っぽくふるまえるために、周囲の誰も内面の未成熟さに気づかなかった、成長しなかった子供」であることこそが月なのだから──という気もします。「もっとも子供でいてはいけない部分」が子供だった子供。
 
 そしてよく子供っぽいといわれるLやニアは、「もっとも大人であるべきだけど、誰もがなかなか大人になれない部分」の大人度が高かったのだなあ……とも。
 
 
 
 
 長文におつきあいいただき、ありがとうございました。
 
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